身振り手振りにもお国柄があり、日本人の習慣でドイツでは誤解されたり不思議がられるものもたくさんあります。
その中から、私の失敗談を3つご紹介します。
1. 「おへその下あたりの位置で両手を合わせ指先を重ねるお辞儀」は美しいステージマナーであるはずなのに、客席からクスクス笑いが起こるのはなぜ?
ドイツでは密かに、日本人の「陰部隠しポーズ」「お小便我慢ポーズ」と言われています。
理由は手の位置にあるそうです。しかも日本人女性は 恥じらいの美徳を教え込まれてきたせいか、恥ずかしそうな顔をしながらこのポーズをするので、いらぬ想像力を掻き立ててしまうようです。
では、ドイツ人は?
両手をだらりと両脇に垂らしたままお辞儀をする人がほとんどです。
2. 鼻に手を当てながら「ワタシ、ワタシ」と自分の事を指し示すと、ドイツ人は困惑し、鼻をじぃっと見ます。「鼻が痒いのか」「鼻に何かついてるのか」と思うそうです。
説明すると、「それは君の鼻で、君じゃない」とゴモットモなご指摘。
自分の胸に手を当てる動作をするのがドイツ式。「自分の「心」を知ってもらおうとするため」だそうです。
3. ドイツ人が人を手招きする時は、手のひらを「上」に向けて指を曲げますが、日本人は 手のひらを「下」に。日本式 「 おいでおいで」は「しっ、しっ、あっちに行け!」という意味になります。
これら3つの他にも、まだまだ沢山のシデカシをしてきた留学初期時代。ドイツの友人たちは、私が傷つかないように優しくそっと指摘してくれたり、ユーモアを交えて笑いに変えてくれました。
そのように大らかに受け入れてくれた彼らに対して今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
左から右へ: ドイツでは誤解を受けるポーズ、ドイツ式の自分を指すしぐさ、ドイツ式の「おいでおいで」
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