ドイツ語でトラム(Tram)とは、路面電車のこと。
シュツットガルトのトラムは約150年の歴史があり、末永く市民に愛用され続けるために一路邁進している事柄が多くあると聞いています。その中から、特記すべき4点をご紹介します。
1.技術。
高齢者や身体障害者やベビーカー使用の親子連れにとって優しいバリアフリー化が、各電車と各停留所で徹底されています。
2.運用のネットワーク。
ドイツ鉄道や市バスや郊外バスと切符を共通にして、利用しやすい仕組みが作られています。そして、利用者が乗り換えしやすいように、停留所が隣同士に設置されており、トラムとバス共通の広場が設けられています。
3.景観保護。
芝生軌道の保守と区間拡大が推進され、利用率が高い停留所付近には緑溢れる広場が設置されています。
それ以外にも、トラムと停留所のデザインに統一性を持たせて魅力的な景観作りがなされています。
4.環境保護。
市と協力しながら『市の美しい空気保全のためになるべく車を乗らない日(昨年2016年は計85日あり)』には切符が半額で提供されています。
その他にも、トラムに自転車を乗せるスペースが設置されていたり、市内の各停留所には公共用レンタルサイクルサービスがあります。
停留所から目的地までチョロっと自転車で行けるシステムがうまく出来ています。これも、市の空気環境保全と地球温暖化緩和策のために、車をなるべく使用しないでおこうという取り組みです。
私が子供のころは、 路面電車なんて田舎の乗り物だという意識がありましたが、違います!
路面電車はヨーロッパでは、ハイテク、美観、環境保護などの点にて注目を浴びているクールな乗り物で、トラムのない都市なんてカッコワルイのです。
故郷福井にドイツ製のトラムが走っているのが嬉しく誇らしいですし 、住民のため、また都市再構築化のために、更なる貢献を果たしてくれそうな福井のトラムに期待を膨らませています。
シュツットガルト市内を走るトラム
福井市内を走るトラムをバックにえちぜん鉄道の伊東専務
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